基本ソフトのサポート期限終了前等にはパソコンを回収して、次期基本ソフトに対応した機種に入れ替えるのが一般的な光景です。しかし問題になるのは、データーの取扱い方でしょう。何故なら、個人情報や重要情報等が保存されている可能性があるからです。すると中には基本ソフトに搭載されている、削除機能を利用すれば済むのではないかと言う声も出てくるかも知れません。
確かに基本ソフトの通常操作で確認すると一見削除されたかの様に見えますが、必ずしも削除されたとは言い切れないケースがあります。ですから、データー消去専用ソフトウェアを利用する・物理的破壊等の手段を講じる等の方法が採られる訳です。前者はハードディスクの全領域に対して、0・1、乱数を発生したデーターを書き込む機能を持つソフトウェアを利用します。台数が小数であれば、この方法が適切かも知れません。
しかし膨大な台数を行うのは時間が掛りすぎますから、現実的とは言えないでしょう。対して後者はドリルで数か所の穴あけを行う・専用の粉砕マシンへ投入する等の方法がありますが、個々にハードディスクを取り出す必要があります。何れにしても手間暇の抑え安心を求めるなら、当該処理を行う專門企業へ依頼するのが適切です。また使い分け方はケースバイケースですが、必要コストあるいは重要性等の基準に応じて、データー消去方法を適宜使い分けるのも良いかも知れません。
さて気になるのはパソコン回収後、確実にデーター消去を行ってくれたか否かでしょう。しかし作業を依頼した企業から、データー消去完了したという旨の書類を証拠として提供して貰うと安心です。書面には回収したパソコンメーカーの型番や製造番号、またハードディスクの型番やシリアルナンバー等が記載されているので保管しておきましょう。
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